
三味線とは
三味線は1560年頃、中国から沖縄へ、そして大阪へと伝来した楽器で弦楽器に分類されます。
三味線は文字通り3本の弦が張られており、これを扇型をしたユニークなバチで叩くことで
音を奏でます。その演奏形態や楽器の構造はギターと似ています。
三味線の種類
一口に「三味線」といっても演奏する音楽の種類によって様々なものがあります。三味線はおお
まかに「太棹」「中棹」「細棹」の3種類にわけられます。「棹」とは三味線の部分の名称で、
細長い棒状の部分を指します。ギターでいうところの「ネック」にあたる部分が棹です。その棹
が太い三味線を太棹といい、細い三味線を細棹といいます。太棹と細棹、中棹の違いはその音色
にはっきり現れます。太棹は「べんべん」という低く、かつ力強い音がでます。最近人気の津軽
三味線はこの太棹です。他にも義太夫などで用いられています。それとは対照的に細棹は高く繊
細な音がでます。長唄、端唄、小唄などで用いられています。当法人はこの細棹を対象としてい
ます。中棹はその中間で、常磐津や地歌、清元などで用いられています。
三味線を弾くのに使う小道具
三味線を弾くにはバチ、指掛け、ひざゴムの3点が必要です。
- バチ … これを弦にあてて音を出します。かたちも特徴的ですが、持ち方もかなり特徴的です。
- 指掛け … 左手の親指と人差し指に着けます。これを着けないと棹を持つ左手を素早く動かすことができません。
- ひざゴム … これを腿の真ん中に置き、その上に三味線の胴(四角い部分)を置きます。ひざゴムを敷くことで三味線の胴が腿から滑り落ちないようになります。
三味線を理解するのに最低限知っておきたい言葉
やや多めですが、これを覚えれば難なく三味線を練習することができます。
- 構え … 三味線の持ち方。「構える」とは三味線を持ち、演奏できる状態にすることをいいます。構え方については演奏方法をご覧ください。
- 糸 … 弦のこと。三味線では弦のことを糸といいます。
- ネジ … 三味線の上部にささっている3本の棒をネジといい、これを回すことで調弦します。ギターの「ペグ」と同様です。
- 一の糸 … 三味線を構えたとき、一番上にくる弦を一の糸といいます。一番太く、低い音がでます。下側、左のネジで調弦します。
- 二の糸 … 真ん中に張られた弦を指します。三味線を構えたとき、上側にくるネジで調弦します。
- 三の糸 … 三味線を構えたとき、一番下にくる弦を三の糸といいます。一番細く、高い音がでます。下側、右のネジで調弦します。
- サワリ … 三味線の音色の最大の特徴といえます。本来、弦楽器は「ピーン」と張った音を出しますが、三味線の一の糸だけ「びーん」と若干濁った音を出します。この音の濁りをサワリといい、三味線の味となる音色です。
- 調子 … 一の糸、二の糸、三の糸の音の高さの組み合わせ、調弦を調子といいます。「本調子」「二上り」「三下り」などの調子があります。調弦することを「調子を合わせる」といい、演奏中に弦の音程が狂うことを「調子が狂う」といいます。
- 胴 … 三味線の四角い部分を胴といいます。中は空洞になっており、この中で弦の振動が反響し、三味線の音色が生まれます。
- 棹 … 三味線の細長く棒状になっている部分を棹といいます。この棹の上に3本の弦が張られており、それを上から指で押さえることで音程を変えます。
- 天神 … 棹を挟んで胴と反対側にある三味線上部を天神といいます。ネジが取り付けられており、弦のあまった部分をネジに巻きつけ収納しています。
- 勘所 … 棹上にある指で押さえるべき位置を勘所といいます。三味線も演奏中、様々な音程の音を出しますが、その決められた音程の音を出すには決められた勘所を的確に押さえなくてはなりません。「勘」所といわれるように練習によって培った勘で押さえる位置を特定します。
- 一の指 … 左手の人差し指のこと。三味線では左手の人差し指、中指、薬指及びバチを持った右手を駆使して演奏します。指の役割は主に棹上にある弦を上から押さえることです。
- 二の指 … 左手の中指のこと。
- 三の指 … 左手の薬指のこと。